農事組合法人明野町紫峰牛(しほうぎゅう)肥育組合様 農場視察レポート

7月下旬にとちぎの和牛を考える会役員メンバーで紫峰牛肥育組合へ視察に伺いましたのでその模様を掲載致します。当日は東亜薬品工業株式会社の石井さんにアテンドいただきました。また取材もしていただきましたので原文のまま掲載させていただきます。(石井さんありがとうございました)

以下原文

盛夏の刺すような日差しの7月下旬、矢板家畜市場でもトップクラスの牛を高額で競り落としていただいている、茨城県筑西市の農事組合法人 明野町紫峰牛肥育組合様へお伺いしました。

農事組合法人 明野町紫峰牛肥育組合様は、直営農場1,300頭、グループ農場300頭の和牛を肥育、また宮崎県小林市に母牛120頭の繁殖農場を有し、自社グループで食肉加工も行っている茨城県内有数の畜産経営農場です。

今回は臼井理沙理事、成島農場長に農場をご案内いただきました。

紫峰牛肥育組合 臼井理沙理事ととちぎの和牛を考える会事務局の面談の様子

臼井理事は数年前に先代から引継いで理事に就任されました。牛にしっかりと食い込ませて、歩留を重視した飼養管理を実践しており、通常27~28ヶ月齢で出荷しています。最近では経営体としてより健全化を果たしており、出荷成績も向上。4月に行われた第13回カワサキ肉牛共励会にてグループ農場の明野ファームが最優秀賞を受賞され、ようやく臼井理事が考えるような牛を出荷できるようになってきたとのこと。紫峰牛としてインパクトを残したいという思いから、面白い試みとして37ヵ月齢の牛を出荷。枝肉重量836㎏ (BMS11)という全国トップの枝肉重量を記録したとのことで、今後もいろいろな試みを実施していきたいとのお話をいただきました。

☝数々の受賞をされている紫峰牛 多くのトロフィーが飾られています!

令和4年度矢板家畜市場初セリ購買者賞の焼酎も!!

全国の枝肉重量記録を更新した枝肉その大きさは本当に圧巻です!

農場の牛は本当に愛情をもって育てられおり、とても人馴れしていて、ストレスなくゆったりと飼養されていました。

基本的には1マス2頭飼い。多頭飼育マスの牛たちもゆったりとしています。

成島農場長からも色々と教えて頂きました。

牛たちは人懐っこくて非常に可愛い!

飼料はカワサキコーポレーション株式会社オリジナルTMRを利用しつつ、特に粗飼料の食い込みを重視。臼井理事と成島場長が1日に何度も見回りを行って給餌量を決定し、担当の従業員さんにもなぜ必要なのかをよく理解してもらうため、理由をしっかり説明したうえで指示しています。

耳標に血統の三代相、導入時日齢・体重、購入市場などが判りやすく明記されています。

話題に出たビオスリーが積んでありました。

粗飼料は常に不断給餌をしていて、食い込みが落ちたときには、普段から全ステージで使っている動物用ビオスリーを追加で粗飼料に30gトップドレス。嗜好性が抜群に良く、しっかりと食べ始めてくれる、むしろ食べ過ぎて不断給餌が途切れてしまうこともあるのだとか。

臼井理事が呼ぶと撫でられに集まってきます。本当に馴れています!

 

素牛購入の際に重視していることは、もちろん血統を重視しつつもお尻からみた全体的な横幅、特に首幅の程よい太さと形にこだわっているとのこと。矢板家畜市場から購入した牛は市場で確認したイメージ通りに飼える牛が多いと高評価でした。今後も期待に応えられる牛を作っていきたいですね。

 

お忙しい中、御案内いただいた臼井理事、成島場長、本当にありがとうございました!!

紫峰牛(しほうぎゅう)ホームページ リンク↓↓

国産黒毛和牛最高級ブランド|筑波さんろく 紫峰牛 (shihougyuh.jp)

焼肉店やお肉の販売もありますのでHPを参考にしてください。