厄介な飛翔昆虫

お盆も過ぎて、あっという間に9月です。暑さが落ちつくにつれて、ハエの第2のピークもやってまいります。8月中ハエが少なかったという農場でも一気に増えてくる可能性があるため、もう一度気を引き締めて対策をしていきましょう。

これまでハエ対策については、「発生源対策」と「成虫対策」の紹介をさせていただきましたが、今回は飛翔昆虫の侵入防止対策として防虫ネットを紹介します。

畜舎に飛来する飛翔昆虫の種類は様々ですが、とくに厄介なのがサシバエ、アブ、ブユ等の吸血昆虫です。吸血昆虫は牛にストレスを与えるだけでなく、近年増加傾向にある牛伝染性リンパ腫(牛白血病から名称変更)を伝播する要因の1つと言われています。愛情込めて育てた牛が、と畜場で牛伝染性リンパ腫と診断されてしまうと全部廃棄となり、経済的損失は大きいです。地域によっては牛伝染性リンパ腫陰性子牛を明確にしてセリを行っている子牛市場もあり、清浄化には繁殖農家と肥育農家が協力して対策を進めることが重要です。

吸血昆虫の中でも、サシバエのように畜舎周辺で発生する昆虫は発生源対策が可能ですが、アブやブユのような敷地外が発生源の昆虫は発生源対策が難しいです。そのため、対策としては物理的な侵入を防止する防虫ネットが有効です。

 

防虫ネットのご紹介

ペルネットR6

規格:幅2m×長さ50m

ピレスロイド系成分を含有したポリエチレン製ネット

メッシュサイズ:約6㎜×6㎜

※家畜が舐められない場所に設置してください。

 

・メッシュサイズが大きいため、ホコリが詰まりにくく、通気性に優れています。

・繊維の中にピレスロイド系防虫成分を含有しているため、ネット本来の遮蔽効果に合わせて、防虫成分による侵入防止効果が期待できます。

・ポリエチレン製のため、カッターナイフ等で簡単に切断可能です。

 

設置例

 

 

 

 

 

 

 

ゼノアック(日本全薬工業株式会社)