ジンプロ・ミネラルによる、肉牛におけるライフタイム・パフォーマンスの達成

ジンプロアニマルニュートリション(ジャパン), インク.

多くの肉牛農場において、通年の、もしくは各生産ステージにおける微量ミネラルの給与プログラムを確立していないのが実情です。真の成功のために、各ステージにおいて、適切な微量ミネラル給与を行わなければいけません。ジンプロ社の推奨するライフタイム・パフォーマンスは、子牛が生まれる前から始まります。
強固な免疫反応を獲得できるよう、胎児期から考えることが大切です。適切な栄養給与によってもたらされる胎児期の健全な発達が、その牛が出生してから一生を通して、成長や生産、繁殖のためにより効率的に栄養素やエネルギーを活用していくことに繋がります。

ライフライム・パフォーマンス:出生から離乳まで

第一印象が悪かった時に、それを覆すのは簡単ではありません。子牛も同様で、悪いスタートを切ってしまうと、その遅れを取り返すことが出来ないかもしれません。哺乳期の子牛にとって、初乳や母乳は微量ミネラルの供給源としては乏しいことから、母牛の妊娠期からジンプロ・ミネラルを給与することがとても重要です。分娩前の最後の 3 ヶ月間に、母牛にアベイラ 4 といったジンプロ・ミネラルを給与することで、必須栄養素である微量ミネラルが出生前の胎児に移行し、免疫力を高めることが、研究から判明しました。免疫反応のために使われるエネルギーや栄養素が少なくて済めば、その分より多くの栄養素が増体に向けられ、結果として離乳時体重の増加に繋がります。

素牛を肥育農場に移動する際にはストレスがかかることで、免疫力が低下したり、飼料摂取量が低下し、全体的に増体が緩慢になることがあります。このような免疫の問題を乗り越えるだけの強健性を持つことで、飼料摂取量を維持し、平均日増体量を上げていく必要があります。素牛導入から 28 日間の飼い慣らし期間においてアベイラ 4 を給与した素牛は、疾病罹患率が 45%減少し、平均日増体量が 9〜13%改善しました。疾病に罹患しなければ、免疫反応に使われるエネルギーや栄養素が少なくて済み、その分を増体や生産に活用することができます。

ライフタイム・パフォーマンス: 生産
肥育農場における生産性も、免疫反応をより効果的に行う能力と関連があります。肥育牛がエネルギーや栄養素を免疫反応に振り分ける量を少なくすることが出来れば、その分を筋肉の発育や脂肪交雑のために活用することができ、最終的な出荷時成績の違いを生むことになります。さらに、健康な状態であれば、同じだけ増体するために必要な飼料の量も、少なくて済みます。肥育前期にアベイラ 4 を給与し、仕上げ期にアベイラ亜鉛を給与することで、平均日増体量が 6%近く向上し、飼料要求率を 4%改善したという研究発表があります。

趾間フレグモーネやその他の蹄病といった跛行の問題も、アメリカの肥育農場では問題視されています。
ある研究では、ジンプロ・ミネラルの給与により、趾間フレグモーネが 30〜57%低減しました。跛行と趾間フレグモーネは免疫反応を引き起こし、本来生産のために用いるためのエネルギーや栄養素が、この免疫反応のために用いられます。跛行牛は飼槽まで歩くことを躊躇うことから、飼料摂取量も落ちてしまいます。

ライフタイム・パフォーマンス: 繁殖
繁殖成績を向上させるために、種雄牛は質の高い精液を大量に生産しなければいけません。奇形の精子は卵子と受精することは出来ず、運動性が高くなければ、卵子まで到達することも出来ないでしょう。暑熱ストレスといったストレスを受けている種雄牛が生成する精液は、品質が低下してしまいます。しかしジンプロ・ミネラルの給与が、ストレス下であっても、精液の質を高めることを助けます。種雄牛にアベイラ 4 を給与することで、精子の運動率と前進運動率が 9%上がり、また高速前進運動率も 10%上がることが分かっています。

繁殖牛へのジンプロ・ミネラルの給与により、受胎率と妊娠牛獲得割合が 26%改善することについての査読付きの論文が、5 編発表されています。また別の試験では、ジンプロ・ミネラルを給与した繁殖牛では、より高品質の卵母細胞が生成され、高品質な受精卵を獲得することが出来ることも示されています。

一生を通してのジンプロ・ミネラルの給与
農場で栄養給与プログラムにジンプロ・ミネラルを組み込むことは、出生から成長、生産から繁殖に至るまでの全てのステージにおいて、肉牛にメリットをもたらします。アベイラ 4、アベイラプラス、アベイラ亜鉛といったジンプロ・ミネラルの給与によって、肉牛の一生を通しての生産性の向上と健康維持が期待されます。

※本稿は、弊社 HP 上の技術情報ブログに掲載された記事の転載です。
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