「秋バエ」の季節です!

まだまだ暑い日が続いておりますが、日々少しずつ秋に向かっております。
暑さのゆるみと共にやってくるのが、ハエ発生の「第2波」です。

俗に「秋バエ」と呼ばれるこの時期は、厄介なサシバエの発生も多くなり、牛に対してのストレスも大きくなります。
実際に増えてしまった成虫に対しては、ポイントを押さえた殺虫剤の噴霧が有効です。
ハエの成虫対策として、殺虫剤を希釈し噴霧する方法は、多くの農場で実施されていますが、一般的に秋のハエは、「殺虫剤が効きにくい」と言われます。
殺虫剤噴霧をメインに成虫対策を実施している農場では、単純に春から秋にかけて殺虫剤の感受性が低下している場合もありますが、対策自体が十分でないと秋は春と比べて堆肥や敷料など目につかない場所に、大量のサナギ、ウジ、卵がストックされた状態になります。
一度、殺虫剤を噴霧して成虫の数を減らしたとしても、毎日大量に羽化してきますので、春と比べて成虫密度の回復が非常に早く、結果として「殺虫剤が効いていない」という印象を持たれている場合もあります。思いがけず成虫が増えてしまった場合は、1回だけの噴霧で終わるのではなく、日数の間隔をあまり空けずに、集中して何回か噴霧することをお勧めします。
薬剤の希釈倍率も、薄くせずに用法用量の範囲でしっかり効く濃度で使用することも大切です。
ヘタに生き残らせると、薬剤の感受性低下を進めることにつながります。
感受性低下の懸念がある場合は、発生源対策などと組み合わせて、成虫の発生状況を見ながら
メリハリをつけた使用をお勧めします。

成虫対策剤のご紹介
アルナックス
有効成分量:
フェニトロチオン 5.0g(本品100g中)
d-T80-レスメトリン 5.0g(本品100g中)
製品規格:
1L、18L
用法・用量:
畜・鶏舎内及びその周辺の衛生害虫の発生又は生息する場所において本剤の50~400倍水希釈液を適宜噴霧する。
特長:有機リン系の有効成分も配合されているので、ピレスロイド系に対して感受性が低下したハエにも効果的です

フロムエイト
有効成分量:
d・d-T80-プラレトリン 2.0g(本品100g中)
ペルメトリン 4.0g(本品100g中)
規格:
1㎏、10kg
用法・用量:
畜・鶏舎内及びその周辺の衛生害虫の発生又は生息する場所において本剤を水で希釈して使用する。
・ハエ・カの成虫 本剤の100~400倍水希釈液を適宜虫体に直接噴霧する。ただし、畜・鶏舎内で噴霧する場合には1㎡当たり25~100mLとする。
・ハエ幼虫(ウジ)本剤の300倍水希釈液を1㎡につき2L、幼虫の発生場所に散布する。
特長:ピレスロイド系の有効成分の中でも特に速効性に優れた成分と、殺虫効果を高める共力剤が配合されています。

SDS製品リスト
http://www.zenoaq.jp/product/sds_list.html