注意!ハエが増えてくる時期です

今年は長い梅雨でしたが、梅雨明けは、気温上昇とともにハエが一気に増える時期になります。
特に発生ピーク時のハエ対策については、前回ご紹介した「発生源対策」だけでなく、「成虫対策」も合わせて実施する必要があります。
今回はイエバエ(以下、ヒメイエバエ、オオイエバエ含む)などのハエ成虫対策としてベイト剤の紹介をいたします。

イエバエの成虫対策としては、殺虫剤を希釈散布する方法が一般的ですが、
散布の手間や、同系薬剤の連用による薬剤感受性低下の問題があります。
感受性低下の要因としてはいろいろありますが、一つは殺虫剤に触れても致死量にいたらず、生き残ってしまうことが挙げられます。

ベイト剤は散布剤と異なり、イエバエがエサと認識して積極的に舐めるので、致死量にいたるまでしっかり摂取されやすいという利点があります。
※吸血するサシバエに対しての誘因効果は期待できません。
またベイト剤の有効成分は、現状の散布剤の主流であるピレスロイド系とは異なり、ネオニコチノイド系を使用しているので、散布剤が効かなくなったイエバエに対しても高い効果が期待できます。

ベイト剤のご紹介

エコスピードパック
有効成分量:ジノテフラン 20%
規格:10g×10、25g×10
散布方法:水溶性フィルムのまま400mLの水に溶かし、その溶液を壁、柱等に噴霧塗布する。
塗布量目安:100mℓ/㎡

 

・薬剤が水溶性フィルムに封入されていますので、袋ごと水で希釈ができ簡便です。
・イエバエがよく止まる、壁面への対策が可能です。
※家畜が舐めない場所に散布してください。
・使っていないバケツなどに吹き付けて置いておくと、イエバエのトラップになります。

設置から1週間後のバケツトラップの様子
長年、散布剤をメインに対策をされ、効果が出にくくなってきた農場では、発生源対策と合わせて、是非ご検討いただければと思います。