石田牧場は宇都宮から北東に車で1時間余り、徐々に関東平野を抜け、八溝山地に入るあたりの小高い丘にある。栃木県大田原市で繁殖母牛19頭を飼育経営する和牛繁殖農家である。
飼料販売を行っているJ-ウィズ社や獣医さんなど周りの助言で少しずつ改善してきたが、皆に助けてもらうには、情報を共有出来る基盤の大切さに気付き、moopad(ムーパッド)を導入したという。
牧場主の石田さんや長男の翔太さんに、繁殖農家の便利ツールとして活用しているmoopadの将来の活用法や、牧場の将来の目標などについて聞いた。
今回はmoopadの代理店J-ウィズ社が案内してくれた。同社は牧場に飼料を卸しているが、畜産について各農家の相談にも応じたり、データ整備のサポートなどを行っている。moopadの広域機能によって効率よく農家のデータを見てサポートができるようになったという。
牧場主の石田和二さんにまず牧場の歴史を聞いた。もともと乳牛のヘルパーをやっていたが、ずっと続けていくのは大変ということで、知り合いの獣医の紹介もあり、和牛を飼うことにした。これが14年前、最初は自宅で1頭の牛から始めたという。少しずつ牛を増やして4年前に牧場を借りた。今は親牛が19頭いて、ずっと繁殖メインでやっている。一人でやってきたが、3年前からは長男の翔太さんも牧場で働くようになった。