石田牧場の将来について

「少し前まではこれくらいでいいかなという気持ちがあった」という。でも努力すれば良い牛ができるようになったことがわかってきて楽しみが出てきたし、牧場をもっと大きくしたいという意欲がでてきたようだ。いずれは50頭くらいにはしたいという。

頭数を増やすために、現在はメスが生まれたときは出荷せず残しているので、子牛の出荷数は2ヶ月に1頭くらいだという。親牛が50頭まで増えれば1ヶ月に4頭くらいは出荷できる。将来に向けての課題は色々あるが、伸び代はまだまだあると石田さんは言い切る。

長男の翔太さんにも将来の目標を聞いた。「とりあえず安定した収入のある牛飼い」というのがその答え。控えめに聞こえるが、安定ということは農業で一番難しいことかもしれない。「今のやり方の延長で改善を重ねていけば達成できる。物事を大きく変えるという感じではない」。石田さん親子はともに穏やかな話し方をするが、その裏にはしっかりやることをやっているという自信が感じられた。