中鎖脂肪酸(MCT)の子牛への給与(ネオドリンク/油化産業株式会社)

ネオドリンクについて(前編)

2020年10月20日

油化産業㈱

アグロメデック事業部

本年も10月となり、今年もいつの間にかあと2カ月と少しばかりを残す程になってしまいました。子牛を哺育されている皆さんはどうでしょうか?真夏のへばった時期も過ぎて少しは飼いやすくなったのではと想像するところなのですが、意外に朝晩の急な冷え込みや隙間風に悩まされるのではないでしょうか?

子牛の場合は親牛と違って反芻胃での発酵熱が少ないため、夏の暑さは大丈夫かもしれませんが、体の中でせっかく作った熱があっという間に奪われてしまいます。それで疾病にかかった時等は、軟便、下痢、食欲不振、朝牛舎へ行くと冷たくなって亡骸になっていたなどそのような悲しい事例も経験された方も多いのではないでしょうか

そこで、そんな時には、これ1本

「ネオドリンク-C」で元気をつけて下さい!!

どこかで聞いたフレーズに「元気ハツラツ! 〇×▲ C」という人間様のエナジードリンクがあるかもしれません(あります。)。それをイメージして頂くと分かりやすいかもしれません。

開発の経緯

これの開発に当たりまして、実は「中鎖脂肪酸」ってご存知でしょうか?

「お腹に脂肪がつきにくい・・・」(また、どこかのCMで聞いたかもしれませんが。。)

あぶら、油、脂 = 太る というイメージを持たれるかもしれませんが、食べても胃が「もたれない」油というものがあります。これは油を早く消化吸収できるため胃腸に不快感が残らないということが言えます。つまり中鎖脂肪酸=早く吸収利用できる油という利点を利用致しました。

かれこれ、10年程前にさかのぼりますが、当時既に豚や人間では「中鎖脂肪酸」は応用されており、一般的に使用されており、子牛の代用乳でも少なからず油脂原料に一部採用されている飼料メーカー様もおられました。しかし、実際に1日1本30mlで元気になるというコンセプトで中鎖脂肪酸とビタミン類をバランス良く配合して尚且つ飲ませやすい形状に仕上げました。

これは、子牛のための代用乳を設計、開発が進み代用乳自体は20年前と比べると格段の進歩を遂げており、それに対応する機器(自動哺乳機、個体別の哺乳ロボット等)も同時に目を見張るものがあります。しかし、それでも全ての季節、生まれ落ちの状態(安産、難産)、性別、体重、敷料の状態(敷料の濡れ具合、交換頻度)、施設の違い(環境温度や隙間風)、代用乳の飲み具合の違いに対して1種類の代用乳で自動哺乳機にまかせてほっておけるほど楽なものではありません。それは、毎日状態が激しく変わる子牛に向き合っている子牛担当の方(特に奥様方(であろうと想像致します))は強い実感があるのではと想像致します。

そこで、色々な子牛の状態に応じて、これはそろそろ転びそう(下痢しそう、熱発しそう、小さく生まれて弱そう)な時や転んだ後(治療後回復に向かう時)の補助飼料として状態に応じて給与できるように小分けした形状に仕上げた次第です。

給与事例

・出生時に初乳に混合して1本

・生まれながら虚弱 毎日1本 1カ月間

・下痢や風邪で弱っているとき 毎日1本 3~5日間

・自動哺乳機群へ導入した時毎日1本 3日間

・何となく元気がない 毎日1本 3日間

・関係なく哺乳期間ずっと 毎日1本

給与してみた感想(農家様の声)

・見違える程、毛づやが良くなり元気になった。

・熱発や下痢が目に見えて少なくなった。

・食欲が蘇った。

・代用乳や母乳を飲みに行く活力が上がった(母子同居)。

・哺乳期間ずっとやってみたら出荷時の体重(子牛市場)が上がり評価も良かった。

注意して欲しいこと!!

・投与する時直接勢い良くアンプルを直接注入すると誤嚥の原因になる場合があります。

→特別事例動画(ここまで慣れさせると心配はありません!!)

http://www.yuka-sangyo.co.jp/p2_lifscience_agri.html#gsc.tab=0

 

・良いからということで急激に多量に飲ませ過ぎないで下さい(基本;1本/日)

 

製品形態

     

3L(30ml×100本入り)         18kgキュービーテナー(約630本分)

 

 

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