県立矢板高校実習(和牛採卵)

矢板高校は1910年設立で塩谷郡農林学校、栃木県立農学校、栃木県立矢板女学校が前身となる男女共学校です。普通科も設置されていたが矢板東高校として分離独立されました。

現在農業経営科、機械科、電子科、社会福祉科、栄養食物科の5学科のある専門性の高い歴史のある学校です。

今回は農業経営科の学生の和牛採卵授業の一部を取材しましたのでご紹介致します。

彼ら学生はいわゆる“銀の匙世代”と呼ばれ大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した都会育ちの学生が家畜や仲間たちと奮闘するといった題材の漫画を読み憧れて入学したものです。

 

学校では循環型農業や畜産、林業など幅広く学習し一般の普通科との違いは実習の単位があることです。上記の動画にありますように広大な放牧場を所有し畜舎など施設が充実しているのも県内随一です。現在和牛繁殖牛(親牛)14頭、和牛子牛7頭、肥育牛10頭を飼育しており母牛から採卵した受精卵は県立真岡北陵高校から交雑種(F1)雌を譲り受け移植し子牛生産を行っています。

座学は押久保先生が担当、実習は佐藤先生が担当しています。現在畜産学科は1学年1クラス生徒8名で1学年10名前後で勉強しています。

将来は県内農業短期大学に進学するもの、酪農場や養豚場に就職するもの、林業に就職するものと進路は様々です。

最後に高校生にして自らの進路ことを考え勉強していること、実習で仲間と協力しながら準備し動物を交え説明してくださった松永獣医師の作業工程を目を爛々と輝かせながら聞いている学生の姿を見ていると親の脛をかじって大学進学してもなお何も考えていなかった自分と重ね合わせると非常に恥ずかしい思いをしました。

興味のある学生は是非県立矢板高校に進学を考えてみてはいかがでしょうか?

栃木県立矢板高等学校