髙野真吾牧場

髙野真吾さんは新規就農されて今年で4年目で大学を卒業後、養豚場である曽我の屋農興株式会社那須農場に4年間勤務された後、独学で勉強され同級生などから情報を集めながら新規就農に至った。

血統や交配などは市場性をみて考えているが牛飼いでは先輩の古谷光弘君に相談しているそうである。また宮崎から導入した素牛についてはゲノミック検査し今後の交配指標にしている。また那須塩原市子牛研究会や部会の集まりにも積極的に参加し日々熱心に勉強されている。子牛研究会行事で矢板家畜市場開催日には那須農業振興事務所協力のもと体格測定などを行っている。

自給粗飼料は両親と共同で作業を行い主にイタリアンライグラスを2~3回/年収穫しロールサイレージにして給与している。その他配合飼料、子牛若齢期は全農ルーメンアップ(TMR)を給与している。下痢などの疾病や飼養管理上のトラブルもなく順調であるが育成段階での体高が出ないことが唯一の悩みだそうである。離乳は3ヶ月を目途にしているが親の乳量が出ない牛や育児放棄をする親の場合は哺乳を行う。哺乳時にはスターターのみを給与し離乳後もスターターを育成飼料と混合しながら馴致させ切り替えを行っている。育成舎も清潔に管理されて几帳面さが感じられた。

2020年4月には育成牛舎新築予定であり将来が楽しみである。